パールジュエリーをお作りいただく際にどのような真珠をご検討いただくと良いか、デザインによって穴の有無が異なります。

穴（孔）の種類

糸を通したり芯を立ててセッティングするジュエリーの場合には真珠に穴（孔）をあけることが必要です。穴のない状態（無穴）で扱われている場合もありますが、穴をあけた状態でストックされていることも多くあります。

片穴（かたあな）

「片穴」とは、真珠の穴を貫通させず、途中まで穴をあけることを指します。穴は片側にしかあいていないので、穴をのぞいても反対側は見えません。 リングやペンダントトップなど石枠に爪を立ててセッティングする場合には片穴の真珠を使用します。

両孔（りょうあな）

ネックレスやブレスレットなど、真珠に糸を通して連ねて使用する場合には穴を貫通させた「両孔」の真珠が必要です。 

無穴（むあな）

白蝶真珠や黒蝶真珠など南洋珠は穴の無い無穴（無孔）の状態でストック・取引されることが多くあります。また、バロックパールなど変形パールはジュエリーのデザインによって穴の位置を決めて穴あけ加工を施すなどを行います。

穴あけ加工

小さな真珠の硬い組織に、正確に精密な穴をあけるのは精巧な技術が必要です。未熟な人が整備されていない工具を使って穴をあけると、穴口が破れてしまうこともあります。また、真珠のえくぼやシミを隠して、それぞれの真珠の良さを活かすためには穴をあける位置の決め方も重要な要素となりますのでセンスも大切。小さな穴ひとつひとつに熟練の技が込められています。 片穴や両孔の真珠を仕入れる場合、用意している糸や芯のサイズと穴のサイズが合っているかの確認も必要です。

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